コラム

犬の生涯にかかる費用について 〜犬を飼う前に知っておくべき現実的な費用〜

犬の生涯にかかる費用について  〜犬を飼う前に知っておくべき現実的な費用〜
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2026年3月11日

犬の生涯にかかる費用とは

犬は私たちに大きな喜びや癒しを与えてくれる存在です。しかし犬を家族として迎えるということは、同時に長い年月にわたる責任を負うということでもあります。

近年、動物医療の進歩やペットフードの品質向上、室内飼育の普及などにより犬の平均寿命は大きく延びています。
現在では小型犬の場合、平均寿命はおよそ14年から16年程度と言われており、中型犬や大型犬でも10年以上生きることが珍しくありません。

この長い年月の中で、犬の生活費、医療費、飼育用品、トリミング費用、さらには老犬になった際の介護費用など、さまざまな費用が発生します。

一般的に犬の生涯にかかる費用は、犬種や体格、生活環境、飼育方法などによって大きく異なりますが、平均すると約150万円から400万円程度になると言われています。

もちろんこれはあくまで目安であり、医療費が多くかかった場合や高級フードを与える場合、またトリミングが必要な犬種を飼う場合などはさらに費用が高くなることもあります。

犬を迎える前に、こうした費用の現実を理解しておくことはとても重要です。


犬を迎えるときにかかる初期費用

犬を飼い始める際には、まず初期費用が必要になります。
この費用は一度だけの支出ですが、ある程度まとまった金額になることが多いため事前に把握しておくことが大切です。

まず最も大きな費用となるのが犬の購入費用です。
ペットショップやブリーダーから購入する場合、犬種によって価格は大きく異なります。
一般的には小型犬で15万円から40万円程度、中型犬では20万円から50万円程度、大型犬では30万円から80万円程度が相場と言われています。

人気犬種や血統犬の場合には100万円以上になることもあり、犬の価格は想像以上に幅があります。
一方、保護犬を迎える場合には数万円程度の譲渡費用で迎えられるケースもあります。

また、犬を購入する際に初めの購入費用が高くやはり買うことはやめておこう…という方も多いことから、昨今では犬の購入費用をローン支払いすることも出来るようになっております。
そのため、多額の購入費用を一度にではなく月に1~3万ずつの支払で済むと言うローン支払いをする場合には、犬の購入時の初期費用を押さえることができます。
しかし、最終的に生涯かがる費用が安くなるわけではないため注意が必要です。
むしろ、ローンの場合には利息が付くことが殆どのため犬の購入時に一括で支払いをするよりも、かえってローン支払いの方が金額が高くなってしまう傾向があります。
その後のことも考えローンにするか一括で支払いをするかしっかり検討する方が良いでしょう。

次に必要になるのが飼育用品です。
犬を飼うためにはケージ、ベッド、食器、トイレ用品、首輪、リード、おもちゃなどさまざまな用品を揃える必要があります。これらを一通り揃えると、一般的には3万円から7万円程度の費用がかかります。
特に、ケージについては犬種によってサイズが異なり飼育に必要な十分に大きな物、そして、子犬の頃は活発な子が多いため脱走防止や破損しないようなしっかりとした作りの物を選んだ方が良いですが、こうしたしっかりとしたものを購入するとなるとそれなりの費用がかかるため注意が必要です。
その他、年齢や犬種によって選ぶ食事も変わります。
特に、子犬の頃には子犬専用の食事を与える必要があり、物によっては成犬用よりも高い傾向があります。
また、お迎えしてすぐはそれまでショップやブリーダーで食べていた食事と同じ物を勧められるため、どこのメーカーの物でいくらくらいするのかなど事前に確認しておくと良いでしょう。

さらに初期医療費も必要になります。
犬を迎えた直後には健康診断やワクチン接種が行われることが多く、混合ワクチン接種や狂犬病予防接種、マイクロチップ登録などを含めると1万円から3万円程度の費用がかかることが一般的です。

このように犬を迎える際には、犬の購入費用に加えて飼育用品や医療費などが必要となり、合計で数十万円程度の初期費用がかかることも珍しくありません。


毎月かかる基本的な飼育費用

犬を飼い始めると、毎月継続的にかかる費用もあります。
これらは犬が生きている限り続く費用であり、生涯費用の中でも大きな割合を占めることになります。

まず最も基本となるのがドッグフードの費用です。
犬の体格や食事量によって必要なフード量は大きく変わります。
小型犬の場合は月3000円から7000円程度、中型犬では5000円から1万円程度、大型犬では1万円から2万円程度の費用がかかることが多いです。

近年では健康志向の高まりからプレミアムフードやオーガニックフードを選ぶ飼い主も増えており、その場合にはさらに費用が高くなることもあります。

次にトイレ用品などの消耗品があります。
ペットシーツやトイレシートは毎日使用するため継続的な費用がかかります。
これらは月1000円から3000円程度が一般的です。
ただし、中にはトイレは家の中ではなく外でという子もいます。
そうした子の場合には、トイレシーツなどの費用はかかりませんが外でした際に尿を水で洗い流したり、糞を拾う必要等があるためそのための袋やティッシュなどの費用がかかるため、結果としてやはり同じくらい費用がかかる場合もごじあます。

また犬種によってはトリミングが必要になる場合もあります。
特にトイプードルやシーズー、マルチーズなどの被毛が伸び続ける犬種では、定期的なトリミングが必要です。
トリミング費用は1回4000円から8000円程度が相場で、月1回程度利用すると年間で5万円から10万円程度の費用になることもあります。


医療費について

犬の飼育費用の中で最も予測が難しいのが医療費です。
犬も人間と同じように病気やケガをすることがあり、その治療費は決して安いものではありません。
その理由が『人とは違いペットは必ず保険に入っている訳ではないため』です。
もちろん、ペット保険に入れば医療費の一部を負担してもらえますが必須ではないためきっとうちの子なら大丈夫だろうと、ペット保険に入っていない方も多くいらっしゃいます。
しかし、年齢が上がれば上がるほど病気のリスクなどは上がっていきます。
そうした中でやはり最後の時に多くの飼い主様が悩むのがペットの医療費の高さになります。
後から保険に加入する場合には人の保険と同じように、年齢や時期によっては入れる保険が限られてしまったり、保険費が高くなることもしばしばございます。
ですので、若いうちからでもペット保険に入ることで将来的にかかる治療費を押さえることが出来る可能性もございます。
先にも申しあげたとおり、ペットに人のような必須保険はございませんので任意保険に加入していない限りは全額飼い主様負担となり、ちょっとした治療や検査等でも5,000円~数万、手術の場合には何十万の費用がかかってしまうため要注意が必要です。

また、その他にも毎年必要になるものとして混合ワクチンがあります。
これは感染症を予防するためのもので、年1回接種するのが一般的です。
費用は5000円から1万円程度です。

またフィラリア予防も重要です。
蚊を媒介として感染するフィラリア症は犬にとって命に関わる病気であるため、春から秋にかけて予防薬を投与する必要があります。
年間で5000円から1万円程度の費用がかかることが多いです。

さらにノミやダニの予防薬も定期的に使用する必要があります。
これらの予防費用も年間で5000円から1万円程度が目安です。

しかし医療費の中で最も大きな負担になるのは、突発的な病気やケガの治療費です。
犬がかかりやすい病気には、椎間板ヘルニア、心臓病、腫瘍、糖尿病などがあります。
これらの治療には数万円から数十万円、場合によってはそれ以上の費用がかかることもあります。

こうした医療費の負担を軽減するために、近年ではペット保険に加入する飼い主も増えています。


老犬になってからかかる費用

犬は高齢になると、若い頃とは違った費用がかかるようになります。

老犬になると関節の病気や心臓病など慢性的な病気が増え、通院回数も増える傾向があります。
定期的な検査や薬の費用が必要になることも多く、年間数万円から数十万円の医療費がかかることもあります。

また介護が必要になるケースもあります。
歩行が難しくなる犬もおり、その場合には介護マットや介護ハーネス、おむつなどの介護用品が必要になることがあります。

老犬介護は精神的にも体力的にも負担が大きくなることがありますが、犬は飼い主に対して一生変わらない信頼を寄せています。
その信頼に応えるためにも、老犬期の準備をしておくことが大切です。


犬を飼うという責任

犬の生涯には多くの費用がかかります。
しかしそれ以上に大切なのは、命を最後まで守るという責任です。

犬は飼い主を一生信頼して生きています。
その信頼に応えるためには、費用面だけでなく時間や愛情も必要になります。

犬を迎える際には、かわいいという気持ちだけではなく、長い年月を共に生きる覚悟を持つことが大切です。